経済回復は良い兆候：タイの消費者信頼感指数は6月に初めて回復

最近、タイ商工会議所大学経済・ビジネス予測センターの主任顧問タナワット氏は、タイの消費者信頼感指数が5月の40.2から2022年6月には41.6に上昇し、今年6か月ぶりの増加となったことを明らかにした。

タナワット氏は、人々は依然として原油価格を懸念しているものの、消費者信頼感指数の回復は主にタイ政府による防疫措置の緩和、企業や事業の段階的な再開、タイへの外国人観光客の増加によるもので、タイ経済が若干回復している兆しを示していると述べた。

タナワット氏はさらに、2022年6月の総合経済信頼感指数は5月の34.3から35.7に上昇し、雇用機会信頼感指数は5月の37.8から39.2に上昇し、将来所得信頼感指数は5月の48.5から49.8に上昇し、消費者はタイの経済回復に信頼を抱き始めているが、現在の信頼感指数はまだ正常水準を下回っていることを示していると述べた。

タナワット氏は、上記指数の上昇は、入国規制の継続的な緩和、世界各国でのワクチン接種率の向上、金融政策委員会による政策金利の維持、2022年のタイのGDPが3.3％に上昇したこと、5月の輸出が10.47％増加し、多くの農作物の価格が上昇したことなどのプラス要因が主な影響であると述べた。

最後にタナワット氏は、タイ国内の原油価格の上昇、国民の感染拡大に対する継続的な懸念、生活費と物価上昇、ロシアとウクライナの紛争の影響によるタイの経済回復の遅れ、タイバーツの下落が上記指数の上昇にマイナスの影響を与えていると述べた。