タイの獣医が猫から人間へのコロナウイルス感染例を世界で初めて発見

タイメディアが6月21日に報じたところによると、タイ南部のプリンス・オブ・ソンクラー大学医学部の研究報告で、新型コロナウイルスの「猫から人への感染」の事例が世界で初めて発見されたと報じられた。 2021年8月、バンコク在住の父子が新型コロナウイルスに感染したが、バンコクには空き病床がなかったため、父子ともに飼い猫とともに20時間以上救急車に乗り、プリンス・オブ・ソンクラー大学に搬送され、治療を受けた。飼い猫も検査のためプリンス・オブ・ソンクラー大学獣医病院に送られた。

獣医が猫の鼻腔スワブ検査を行っていたとき、猫は獣医の顔に向かってくしゃみをし、猫の核酸検査の結果は陽性でした。獣医師はマスクを着用していたにもかかわらず、3日後に症状が出て、COVID-19の検査で陽性と判定された。当時、獣医師はCOVID-19患者と密接な接触がなかったため、研究者らは獣医師が猫からウイルスに感染した可能性が高いと結論付けた。

この事例は「猫から人間への感染」の世界初の事例である。また、獣医師はN95マスクを着用していたがゴーグルを着用していなかったため、新型コロナウイルスが目からも感染する可能性があることが研究で示されている。そのため、この研究では、感染した動物や人と密接に接触する際にはマスクを着用することを推奨しています。

コロナウイルスは人獣共通感染症であり、ミンク、猫、犬、ライオン、トラなど多くの動物が感染する可能性があるが、これらの症例の大部分は「逆人獣共通感染症」または「人から動物への感染」である。専門家らは、獣医師のケースは特殊であり、猫からCOVID-19に感染するリスクはまだ低く、人間がペットにウイルスを感染させる可能性は他の方法よりも高いと述べている。

（翻訳：王 陸野、4.0 翻訳ワークショップ、校正：岳 漢、出典：thethaiger）