サイアム商業銀行リサーチセンターは、GDPに対する家計債務の割合が継続的に上昇していることを懸念している。

Taiguo.infoのレポートによると、サイアム商業銀行の経済ビジネス研究センター（EIC）は最近、2021年第4四半期にタイの家計債務の対GDP比が引き続き増加していると評価した。 2021年第4四半期時点で、タイの家計負債は14.6兆バーツで、前年同期比3.9％増加した。成長率は前四半期に比べて若干鈍化し、約6か月ぶりの最低成長率を記録した。

タイのGDP成長の急激な減速により、家計債務の対GDP比率は前四半期から90.1％に増加した。第4四半期には、商業銀行の家計向け融資の伸び率は、クレジットカードローンを除くほぼすべての主要分野で鈍化した。一方、個人向け融資は依然として高い水準で増加しており、人々の収入がまだ以前の水準に戻っておらず、流動性の不足を補うために融資を利用する必要があることを反映している。

EICは、2022年のインフレ問題によりタイの家計債務がさらに増加すると予測している。食品やエネルギー価格の上昇によるインフレは1年間続く可能性があり、家計の購買力と債務返済能力がさらに低下する可能性がある。食品やエネルギー支出が総支出の半分以上を占める低所得世帯の中には、家計の問題を解決するためにローンを増額する必要がある人もいるかもしれない。

（出典：タイメディア）