タイは東南アジア版「シェンゲン」ビザの導入を計画中？

ブルームバーグによると、タイのセタ首相はここ数カ月、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ベトナムの首脳に対し、タイへの観光客誘致と消費拡大を目指し、欧州のシェンゲンビザに似た東南アジア6カ国向けの共同ビザ計画を提案した。

この計画は、欧州連合のシェンゲンビザに似たゾーンを設定し、観光客が近隣6カ国間を自由に移動できるようにすることを意味する。ほぼすべてのリーダーがこのアイデアに好意的に反応したと伝えられているが、報告書では議論がどの程度進んだかについては触れられていない。

ブルームバーグ通信は、チュラロンコン大学政治学部の国際関係学教授ティティナン氏の言葉を引用し、単一入国ビザの計画には各国間の合意が必要であり、各国の入国基準は欧州連合とは異なり異なるため、この案は依然として課題に直面していると述べた。

ホテル・不動産コンサルタント会社C9ホテルワークスのマネージングディレクター、ビル・バーネット氏は、ビザ免除政策を国ごとに段階的に導入する方が簡単だろうと述べた。政府主導の二国間協定こそが前進への道であり、より合理的である。同氏はまた、この措置は地元の観光産業に利益をもたらすだけでなく、ビジネスや出張にも利益をもたらすだろうと述べた。

公式データによると、東南アジア6カ国を訪れる外国人観光客の総数は2023年までに7000万人を超え、その半数以上がタイとマレーシアを訪れることになる。

セタ氏は、観光業はタイにとって重要な収入源であり、同国の約5000億ドルの経済の約12％を占めていると考えている。 2023年にはタイを訪れる外国人観光客数は2,700万人に達し、前年比20％増加した。タイは追加収入を生み出すために、2027年までに観光客数を8000万人に増やすことを目標としている。

（翻訳：wan、出典：mgronline）