タイ、生活費上昇で消費者信頼感低下

タイ財務省財政政策局（FPO）のフィシット局長はこのほど、観光産業の回復や東部・西部地域の個人消費の改善により、今年5月のタイの経済状況は全体的に改善したが、生活費の高騰による不安からタイの消費者信頼感指数は低下していると明らかにした。

ピシット氏は、供給面ではバンコクとその周辺地域の観光産業は回復の兆しを見せており、観光客数と観光収入はそれぞれ806.5％と1,293.3％増加したと述べた。需要面では、自動車とオートバイの登録台数と農業収入がそれぞれ15.4%、13.9%、10.9%増加した。一方、工業信頼感指数は前月の85.3から86.4に上昇したが、消費者信頼感指数は前月の38.9から38.3に低下した。また、タイ中部の観光も回復し、観光客数と観光収入はそれぞれ1,341.2%と1,399.3%増加した。

最後に、ピシット氏は、タイのほとんどの地域で経済信頼感指数が2022年6月に前月比で上昇し、特に南部と東部地域ではサービス産業の経済成長に対する信頼感が高まっていると述べた。同氏は、COVID-19の状況が改善するにつれて、タイへの国内外の観光客の数が徐々に増加していると述べた。