宗教局：路上の「悪霊」は個人的な信仰であり、宗教とは何の関係もない

タイ情報ネットワークニュース：8月20日、タイメディアの報道によると、最近バンコクマーケットホテルの前に現れたクル・カイ・ケーオ像は、各界から激しい議論を巻き起こしている。多くの人々は、この像はひどい形をしており、破壊するか覆うべきだと考えている。この点に関して、チャイヤポン宗教局長もこの件について自身の見解を述べた。

チャイヤポン氏は、タイ憲法によれば、タイ国民は宗教を信仰し、宗教儀式を行う自由を有するが、国家の安全を危険にさらしたり、社会秩序を乱したり、公共の秩序や善良な慣習に違反したりしてはならないと述べた。クル・カイ・ケオ像の崇拝は、主神、教義、信者、場所、儀式など、宗教に必要な要素が像に備わっていないため、宗教行為とはみなされません。像を崇拝する行為に関しては、それは個人の自由であり、人々は他の人とは異なる宗教を信じることを選択できます。

同時に、さまざまな宗教団体がこの像について広範な議論を行ってきました。仏教団体は、クル・カイ・ケーオは仏教に属するものではなく、個人の信仰であると考えています。キリスト教団体は、これは個人の信仰であり、異なる信仰を持つ人々を尊重し、すべての人が平和に暮らせることを望んでいると述べています。ヒンズー教団体は、現在、メディアが情報を伝える上で重要な役割を果たしており、情報の正確性は保証されるべきだと考えています。現在、タイには多くの人種、宗教、文化があり、すべての関係者が理解し、共存する方法を学ぶ必要があります。クル・カイ・ケーオ像の崇拝は個人の信仰の問題です。

チャイヤポン氏はまた、クル・カイ・ケオは仏教を含む五大宗教（仏教、イスラム教、キリスト教、バラモン教、シク教）の関連経典には登場せず、その崇拝は宗教的現象としてのみ考えられると述べた。したがって、人々は自分が信じている宗教の教えを守り、より多くの善行を行うべきです。宗教儀式や宗教的物品の効能が誇張されている場合、その儀式や物品は詐欺であると疑われる可能性があります。

チュラロンコーン大学のバンゾン教授は、かつて講義の中で「クル・カイ・ケオを信仰することは社会にどのような利益をもたらすのか」と言及した。バンゾン教授は、この像は商業的な利益のために建てられたと考えている。規制されなければ、人々は引き続き金銭を費やして像を拝み、僧侶を招いて経文を唱えさせ、最終的にはさまざまな金銭取引につながり、良い効果は生まれないだろう。タイ人のほとんどは仏教を信仰していますが、精神的な安息を求める人のほうが多く、物質的な利益に直面すると仏教の目的を忘れてしまう人もいます。クル・カイ・ケーオの崇拝は、ある程度タイ人の信仰の正当性を反映しているのでしょうか。信仰する宗教が攻撃されたとき、真の仏教徒は抵抗し、その教えを広める勇気を持つべきです。

（翻訳：王 陸業、4.0 翻訳ワークショップ、レビュー：Jinda、出典：Thaipost）