タイはASEAN諸国の中で最も銃の所有率が高く、銃撃事件の77.5%が違法銃によるものとなっている。

タイメディアの報道によると、10月6日、タイ東北部のノンクメール県で凶悪な銃撃事件が発生した。パン・ヤという名の元タイ警察官がナイフと銃を持って地元の幼稚園に侵入し、人々を殺し始め、主に2～4歳の子供を含む38人が死亡した。この事件は極めて重大なものであり、タイ国内のみならず世界でも大きな話題となった。

その後、多くのタイメディアが銃撃事件を報道し、犠牲者に対して深い哀悼の意を表し、タイにおける銃の所有に関する世論の高まりも引き起こした。

スイスの研究機関「Small Arms Survey」の調査結果によると、2017年にタイ国民が所有する銃器の総数は1034万2000丁で、100人あたり平均15.1丁となり、タイはASEANで最大の銃器保有国となり、世界では13位となった。 1,034万2,000丁のうち、約620万丁は合法的な手段で登録されており、残りの410万丁は合法的に登録されていない違法銃器です。一方、ワシントン大学の2019年の調査によると、タイの銃撃率はASEANの中でフィリピンに次いで2位となっている。

タイ国家警察の2019年の調査データによると、2019年にタイで発生した銃器関連の事件は31,419件で、そのうち拳銃関連の事件は6,410件で、全体の20.4％を占め、長銃関連の事件は661件で、全体の2.1％を占め、未登録の違法銃器関連の事件は24,348件で、全体の77.5％を占めた。

2021年3月12日、タイ内務省はタイ国家警察総局に書簡を送り、SIG SAUER MPX 9mm口径半自動拳銃の購入承認を要請した。このタイプの銃はノン・モランプー銃撃事件の容疑者が使用した。多くのネットユーザーは、ナコンラチャシマ銃乱射事件のように、過去の大規模銃乱射事件は銃の入手が容易だったことが原因であることが多かったと述べている。

ノン・モランプ銃撃事件は多数の死傷者を出し、極めて深刻な事態を招いた。この事件は、タイの銃所持管理に依然として問題があることを明らかにした。関係機関は、関連法規や登録制度の改善に向けて、適時に措置を講じるべきだ。

（Long Haining 4.0 Translation Workshop による翻訳、wan によるレビュー、出典：nationtv）