大量埋葬人身売買事件の容疑者4人がマレーシアに引き渡される

タイ情報ネットワークによると、6月22日、タイ国家警察のスラチェット副長官が、タイ南部の集団墓地で2015年に起きた人身売買事件の捜査の進捗状況について記者会見を行った。会談でスラチェット警察長官は、容疑者4人をマレーシアに引き渡すために最近マレーシア当局と協力したと述べた。

2015年5月、タイ警察はマレーシア国境に近い南部ソンクラー県の森林で30体以上の遺体が埋められた集団墓地を発見した。その後の偵察により、マレーシアのパリスでさらに130体の遺体が発見された。捜査によると、これらの遺体は密入国してキャンプ内に隠れていたロヒンギャの人々のものだという。この事件には地元の兵士、警察、地元の政治家が関与している。マレーシア当局は、このニュースを知るとすぐに訴訟を起こし、インターポールの逮捕状を発行し、容疑者を追跡するためにタイ国家警察に協力を求めた。

タイ国家警察のスラチェット副長官は、この事件を受けて、タイとマレーシアが2022年に共同で協力し、容疑者9人を追跡し、タイ人容疑者4人の逮捕に成功したと述べた。容疑者が逮捕された後、マレーシア当局はタイとマレーシアの間で締結された犯罪人引渡し条約に従い、犯罪容疑者の引き渡しを要請した。

今年6月22日までに、容疑者4人はマレーシアに引き渡された。スラチェット警察長官は、容疑者の引き渡しにおける調整と協力は、タイの歴史上、犯罪容疑者がマレーシアに引き渡された初めてのケースであると述べた。同長官は、タイとマレーシアが今後協力を強化し、国際犯罪に効果的に対処できることを期待している。

さらに、スラチェット警察長官は、タイに不法入国する労働者に警戒するため、タイ国境地域の警察署長らと会合を開いたとも述べた。労働者の不法入国を許可した者も責任を問われることになる。

（翻訳：魏春和、4.0翻訳工房、校正：wan）