米国、タイとカンボジアから盗まれた美術品数十点を返還へ

タイ情報ネットワークは12月16日、タイメディアの報道によると、AFP通信は12月15日に米検察当局が出した声明を引用し、米ニューヨーク市の有名なメトロポリタン美術館（メット）が、盗まれて違法に売却され、その後美術館のコレクションや展示物となった文化財を元の国に返還する予定であると報じた。このうち文化財2点はタイに返還され、残りの14点はカンボジアに返還される。

ニューヨーク南部地区連邦検事ダミアン・ウィリアムズ氏は、ロンドン警視庁が自主的にこの貴重な美術品を返還することに同意し、現在返還手続き中であると述べた。返還される遺物の中には、10世紀後半から11世紀初頭の観音菩薩坐像の青銅像や、7世紀の仏頭像などがある。それぞれの作品は、出身国への送還を待つ間、メトロポリタン美術館の南アジア美術ギャラリーに展示される。

メトロポリタン美術館が返還する文化財は、有名な骨董品商ダグラス・ラッチフォードに関係するものだと報じられている。 4年前、彼は東南アジアで大規模な古美術品密売ネットワークを運営していたとして米国当局から告発された。関連情報によると、彼はこれらの文化財を購入するために関連文書を偽造し、有名なオークションハウス、美術商、美術館などの海外市場で販売していたことが判明している。しかし、ラッチフォードに対する訴訟は解決した。彼は2020年にバンコクの自宅で亡くなったと伝えられている。

（翻訳：黄一新、4.0 翻訳ワークショップ、レビュー：wan、出典：Mathon）