ロシアとウクライナの紛争がタイの食品と農産物の輸出に影響

タイ情報ネットワーク（Taiguo.info）は、タイのメディア報道によると、3月29日、タイ農業経済局の事務局長が、ロシアとウクライナの紛争がタイの農業経済に一定の影響を及ぼしていると述べたと報じた。肥料、飼料原料、エネルギーなどの製品の価格上昇により生産コストが上昇し、さまざまな商品の価格上昇につながっている。

ロシアは石油、ガス、石炭などのエネルギー資源が豊富な世界のエネルギー大国であり、小麦やトウモロコシの主要輸出国でもある。ウクライナは世界有数の穀物輸出国であり、「ヨーロッパの穀倉地帯」として知られている。ロシアとウクライナの間の緊張が続くと、商品価格に影響を及ぼすだろう。

タイとロシア、ウクライナとの貿易はそれほど大きな割合を占めてはいないものの、タイはロシア、ウクライナとの貿易で常に貿易赤字を抱えている。タイからロシアとウクライナへの主な輸出品はパイナップル製品、果物、野菜、果物の皮です。タイがロシアから輸入する主な品目は冷凍水産物、そばなどであり、ウクライナから輸入する主な品目は小麦、ひまわり油などである。

農業経済局は、ロシアとウクライナの紛争により、タイ産の米、ゴム、果物、野菜、魚介類などの製品に対するロシアの需要が増加する可能性があると考えている。一方、タイはロシアとウクライナの状況に関して適切な立場を維持する必要がある。これまでタイは常に中立政策を追求してきた。ウクライナに関しては、タイの対ウクライナ輸出は大きな影響を受けていないが、ウクライナからの一部製品の輸入に障害が発生している。

輸送や購買力の低下などの影響を受け、今年のタイのロシアとウクライナへの食品・農産物輸出は昨年に比べて70～90％減少する可能性がある。

（出典：タイメディア）