タイ警察、約2億元に関わるハイテク詐欺集団を逮捕

タイ情報ネットワークによると、今年3月から5月にかけて、タイ警察は、通信詐欺師がカシコン銀行や他の政府機関から携帯電話にテキストメッセージを送り、リンクをクリックすると銀行口座の預金が吸い上げられるという報告を一般市民から受けたという。タイ警察は国民から多数の通報を受けて捜査を開始し、当初は被害額が1億7000万バーツ以上と見積もった。最近、警察はこの事件に関与した容疑者6人を逮捕し、5月25日にこの事件に関する記者会見を開いた。

タイ警察の捜査の結果、詐欺師らは車に偽の基地局を設置し、バンコクやその近郊を走行していたことが判明した。車が通過するたびに、近くの携帯電話に信号が送信され、金融機関、税務署、電力局などの名を騙って被害者に偽のリンクテキストメッセージが送られる。

スーザンという名の40歳の男とギャングのメンバー5人が信号を送るために車で出かけたところ、警察はそのうち6人を逮捕し、基地局と機器4セットを搭載した車両4台を押収した。容疑者らは犯行を自白し、隣国で働く知人から連絡があり、携帯電話の電源を入れて車を運転するだけでテキストメッセージを届けることができ、月に8万バーツの報酬が支払われると言われたと述べた。彼らは合計 4 台のデバイスを受け取りました。各デバイスは 1 日あたり 20,000 台の近くの携帯電話にテキスト メッセージを送信することができました。

被害者のピチャウさん（47歳）によると、仕事をしていたところ、突然「あなたのアカウントが取引を行おうとしています」というリンク付きのテキストメッセージを受け取った。リンクをクリックすると、システムからLINEの友達追加を求められ、Kコネクトとしてメモするように求められた。その直後、銀行員を名乗る人物が彼に連絡し、チェンマイで何か購入したかどうかを尋ねた。また、誰かが彼のGmailアカウントを通じて取引を行ったとも告げた。被害者が自分の話を信じたのを見て、容疑者は被害者に「K Security」というアプリケーションをダウンロードするように頼んだ。容疑者は、このアプリケーションを使えば被害者の銀行口座に誰がログインしているか確認できると主張した。しかし、被害者がアプリをダウンロードすると、容疑者は被害者の携帯電話を遠隔操作できるようになります。被害者が事態に気付いたときには、彼の4つの銀行口座から30万バーツ以上が送金されていた。クレジットカードから引き出された8万バーツと合わせて、被害者は約30～35分の間に合計40万バーツ以上を失った。

タイ国家警察のダンロンサック長官は、詐欺グループにさらに容疑者がいるかどうか警察がまだ捜査中だが、詐欺の主要なデータベースはタイ国外にあり、タイにあるのは機器だけだと述べた。

タイ警察は、1919年仏暦2498年無線通信法第6条および第11条（許可なく無線通信機器を共同で製造、所有、使用、輸入、輸出または取引すること）および「許可なく無線通信局を設置すること」、ならびに電気通信事業法第67条（3）（許可なく電波を使用したり電気通信事業に従事したりすること）に基づいて容疑者らを起訴する予定である。

（翻訳：李清玄、四点零翻訳工房、校正：wan）