ピチットマンゴーの輸出価格が低迷、果樹農家は数百トンのマンゴーを廃棄せざるを得ない

タイ情報ネットワークが3月25日に報じたところによると、COVID-19パンデミックとタイ・ピチット県の国内マンゴー生産市場の豊作により、マンゴーの輸出と国内市場の供給過剰が影響を受けた。その結果、果樹農家は数百トンのマンゴーを廃棄せざるを得なかった。

現在、ピチット県のマンゴー栽培面積は2万2000ヘクタールを超え、年間生産量は20万トンを超え、タイ有数のマンゴー生産県の一つとなっている。同省のマンゴーは主に国内で消費され、中国、マレーシア、ベトナム、シンガポール、フィリピンなどアジア諸国やタイ周辺国に輸出されている。

今年のタイの天候と降雨量は適しており、マンゴーの生産量は多い。同時に、新型コロナの流行や国内経済など複数の要因の影響を受け、海外に輸出されるマンゴーの量は少なく、国内消費者の購買力は低下している。そのため、ゴールデンナムドクマイ種などの輸出用マンゴーは1キログラムあたり20〜30バーツ（本来は1キログラムあたり60〜70バーツ）でしか売られていないのに対し、国内消費用マンゴーは1キログラムあたり10〜15バーツで売られており、ファラン種やキアオサウォイ種の輸出用生マンゴーは1キログラムあたり3〜4バーツ、中型マンゴーは1キログラムあたり1〜2バーツで売られている。このため、マンゴーが市場に溢れ、マンゴートレーダーはマンゴー農家の流通を手伝わなければならない。輸出も消費者への販売もできないマンゴーは捨てるしかない。1週間に捨てられるマンゴーの量は35トンと推定され、最近では100トン近くが捨てられている。

（出典：マソン、翻訳：ワン）