150人以上のロヒンギャ難民がタイ沖に閉じ込められ、乗船者の多くは「生命の兆候がない」

タイ情報ネットワーク通信社は12月8日、ロイター通信がNGOの報道を引用し、少なくとも150人のロヒンギャ難民（ミャンマーのイスラム教徒少数派）がタイ南部の海岸に取り残されており、その多くが生命の兆候がなく、タイ当局に援助を求めていると報じた。

ミャンマーのラカイン州で人権キャンペーンの責任者を務めるクリス氏は、ロヒンギャ難民を乗せた船が11月下旬にバングラデシュを出港し、ラノーン県沖で浸水事故に遭ったと語った。上記のニュースは、船に乗っていたロヒンギャ移民の親族から得たもので、彼らは船内の水を完全に排水しようと全力を尽くしたが、船には食料と水がほとんど残っていないことがわかった。

クリスさんは、船に乗っていたロヒンギャ難民の話によると、事故に遭遇した際にタイ海軍の船を見たが、海軍は救助に手を貸さなかったと語った。

一方、匿名を希望したタイ海軍当局者はロイター通信の電話取材に対し、当時羅亜星難民が目撃したタイ海軍の軍艦はまだタイ領海内に入っておらず、依然としてインド洋の国際水域内にいたと語った。

タイのロヒンギャ活動家サイイド氏もロイター通信に対し、以前船上のロヒンギャの人々と話したことがあると語った。船上のロヒンギャの中には生命の兆候がない者もおり、船内の状況は非常に悪かった。生存者は非常に衰弱しており、間に合うように救助されなければ全員が死亡するだろう。

国連難民高等弁務官事務所の報道官も、船上のロヒンギャ族生存者の現状に大きな懸念を表明し、タイ当局に対し、生存者が安全に上陸できるよう必要であれば支援を行うよう求めた。
（翻訳：陳延軍4.0翻訳工房、出典：Mathon）