タイ海軍が発注した潜水艦には「中国製エンジンを搭載」？海軍報道官：検討中

タイ情報網によると、タイはこれまで中国から通常動力型潜水艦を購入しており、当初はドイツ製のエンジンを搭載する予定だった。しかし、ドイツ側の供給問題でタイの潜水艦調達計画は行き詰まり、「発注中止」と「中国製エンジン搭載」の二つの選択肢を巡って論争が起きた。

最近、タイのメディアは、タイ海軍が「潜水艦に中国製エンジンを搭載する」計画を受け入れることを検討していると報じた。しかし、12月15日、タイ海軍の報道官は、タイ海軍が発注した潜水艦に中国製エンジンを使用するかどうかは決定していないと述べた。

海軍報道官は、タイは潜水艦エンジンについて中国とまだ協議中であり、合意には至っていないと述べた。タイ軍は軍事装備の購入に際し性急な決定を下すつもりはなく、費用対効果を追求し、国益を第一に考えていくつもりだ。

海軍報道官のモンタプラン氏は、タイ側は2022年12月13日から15日まで、潜水艦調達計画実行委員会の委員長を務めるティラ・ナヴァヌク海軍司令官を代表として、中国造船総公司（CSOC）とバンコク駐在中国大使館の武官を調達プロジェクトの中国側代表として潜水艦エンジンに関する協議会議に招待したと述べた。

討論会では、中国船舶重工集団（CSOC）がタイ海軍にCHD620潜水艦エンジンの技術的パラメータを提供し、さらなる検討に供した。タイ海軍は中国国産エンジンのパラメータ情報を入手し検討中だ。現時点ではタイ海軍はこのエンジンの使用に同意も拒否もしていないが、2023年1月から4月にかけて中国メーカーの試験に参加するために代表団を派遣する予定だ。

また、タイ海軍は潜水艦のエンジンがタイの軍事装備品受け入れ基準に適合する必要があることも規定しており、受け入れは2023年6月までに完了する予定だ。海軍はその後、この情報を防衛大臣と首相に提出し、さらなる決定を下す予定だ。

海軍報道官は「タイ海軍は、国から割り当てられた軍事予算を適切に使用すると国民に改めて確認した。潜水艦調達計画にはいくつかの問題が生じる可能性があるが、海軍は解決に全力を尽くす。タイ海軍が実施するすべてのプロジェクトは透明かつ公開されている」と述べた。

（翻訳：黄敏、4.0翻訳ワークショップ、校正：岳漢、出典：Mathon）