タイ南部のイスラム教徒は、海外巡礼の際に悪徳旅行代理店に騙され、海外で孤立無援の状態に置かれていた。

タイのメディア報道によると、7月16日、悪質な旅行代理店がタイ南部で敬虔なイスラム教徒21人を騙し、メッカ巡礼に連れて行こうとしたというニュースが広く注目を集めた。これらの巡礼者たちは一人当たり27万バーツ以上を費やしたが、メッカに到着後、実際の生活環境が契約で約束されたものと全く一致していないことに気づき、旅行代理店は彼らの要求を無視したため、彼らは海外で無力な状態に置かれた。

メッカで足止めされている巡礼者は、2023年6月20日にハートヤイ国際空港からメッカに向けて出発し、当初は巡礼の礼拝を円滑に進めるため、旅行代理店がメッカの大モスク近くのソフワホテルに宿泊するよう手配していたことを明らかにした。旅行代理店は、特別な事情があれば、同じ条件で3つ星から5つ星のホテルに変更できるかもしれないと事前に伝えていた。しかし、実際に手配された宿泊条件は非常に悪く、当初の予定基準からは程遠かった。周辺の交通も非常に不便で、メッカのグランドモスクから約1.5キロ離れており、歩いて1時間以上かかった。その結果、60歳から84歳までの多くの高齢者がモスクに行って礼拝に参加することができなかった。彼女たちは毎日泣いている。旅行代理店は、新型コロナウイルス感染症の流行前に、彼女たちに1人あたり27万9000バーツを前払いし、2～3年以内にメッカ巡礼に行けると約束していたが、実際には契約を全く履行しなかった。

巡礼者たちは、自分たちと同じ苦境に陥っている人が約500人いるが、恐怖のあまり声を上げることができなかったと語った。自分たちが直面した問題をあえて公表し、関係政府機関に助けを求めたのはこの21人だけだった。現在、旅行代理店の責任者と連絡が取れず、食料や生活必需品も不足しており、支援の到着を待っている状態だ。

旅行代理店の社長は、このように顧客を騙し、責任を逃れ続けたとしてブラックリストに載せられていたが、長い間誰も正義のために立ち上がらなかったため、旅行代理店は処罰を免れていたと報じられている。関係者らはまた、旅行出発時に旅行代理店の乗客は計548人で航空運賃1100万バーツの未払いがあったが、問題は旅行直前に解決されたため、乗客がメッカに置き去りにされたことを知るまで、スタッフは他に問題は起こらないと考えていたと明らかにした。スタッフは、海外に取り残された同胞に支援を提供するために、現在、各方面との調整に全力で取り組んでいると述べた。

（翻訳：Long Haining、4.0 Translation Workshop、レビュー：wan、出典：Mathon）