警察の医師が飲酒運転で高級車を運転し2人を死亡させたのに、刑務所に行かなくて済んだのか？

タイ情報ネットワークによると、11月7日、バンコクのトンブリー地方裁判所は警察医師に対し、スピード違反と飲酒運転の罪で懲役3年と罰金10万1000バーツ、執行猶予2年の判決を下した。
報道によると、被告のパヌラック警察署長は昨年8月29日、バンコクのプラシハヌーク区バンワーBTS駅近くのラーチャプルック通りでポルシェ・カイエンSUVを運転中、ホンダのセダンに衝突した。ホンダの乗客2人は車外に投げ出されてその場で死亡し、運転手は重傷を負った。
当初、裁判所はパヌラック警察署長に懲役6年と罰金20万2000バーツ（執行猶予2年）を言い渡した。この審理で、裁判所は被告人が「自白に対して良い態度を示し、有益な証言をした」という理由で、刑期を半分に減刑した。
事故で負傷した運転手のフォンペットさんは、事故から1年以上が経過したが、負傷はまだ治っていないと語った。彼女はまた、このような重大な交通事件に対して適切な刑罰を課していないとしてタイの司法制度を批判し、タイでは今後もこのような事件が起きるだろうと述べた。
判決を聞いた後、被害者の息子は、犯人は執行猶予なしで直ちに投獄されるべきだと主張し、控訴する意向を示した。
現在、事故を起こした警察官の運転免許は取り消されている。裁判所は、30時間の社会奉仕活動と、第一原告に150万バーツ、第二原告に200万バーツ、第三、第四原告にそれぞれ20万バーツの賠償金の支払いを命じた。賠償金の総額は、事故に巻き込まれた車両の価格の半分に過ぎない。
（シェルドンによる翻訳、出典：タイガー）