中国人容疑者2名逮捕！タイにおける中国人ギャングの通信・仮想通貨詐欺事件に新たな進展

タイ情報ネットワークによると、タイ警察は8月17日午後4時30分、通信詐欺の第2次取り締まりと仮想通貨詐欺の第4次取り締まりを受けて、バンコク、パトゥムターニー、チョンブリなど29か所で絨毯捜索作戦を開始した。

タイ警察は「誰も信用するな」作戦を開始して以来、刑事裁判所の捜査令状に基づき計6か所の対象場所で捜索を行い、31歳の男性と25歳の女性を逮捕したとみられる。容疑者2人は偽のプロフィールを使ってソーシャルメディアを通じて被害者と連絡を取り、偽のデジタル通貨取引プラットフォームに投資を行い、世界中で100億バーツを超える不正な混合投資を行った。当時、同組織は不動産投資を隠れみのにして金融詐欺を行い、タイ人を名義人としてマネーロンダリング会社を設立し、規模を拡大し続けていた。さらに警察は、このギャング団がビン氏とカイ氏の2人の中国人容疑者と関係があることも突き止めた。

その後、警察はバンコク、パトゥムターニー県、チョンブリー県の29か所で捜索を行い、関与した犯罪者の資産を特定した。警察は8月7日に刑事裁判所が発行した逮捕状第2496/2566号に基づき、中国出身の蔡氏を逮捕した。警察は、捜査の結果、詐欺には明確な分業体制があったことが判明したと明らかにした。蔡容疑者はタイで不動産仲介業者として働いており、顧客の90％以上が中国人だった。警察はルンピニ地区の高級マンションを捜索し、ロールスロイス、レクサス、ハルパート、メルセデスベンツなど3600万バーツ相当の自動車や、総額1500万バーツを超える賃貸契約書や書類など100点以上の品物を押収した。ロールスロイスが事故に巻き込まれた車両と同一のものであるかどうかについてのメディアの質問に対し、警察は2台は同一車両ではないことを確認した。

一方、警察は刑事裁判所の捜索令状に基づき、ラマ9世通りアソーク地区の高級マンション39階の一室を捜索し、24歳のビルマ人女性の逮捕に成功した。 8月16日にコンケン刑事裁判所が発行した逮捕状第505/2566号によると、この女性は他人になりすまし、役人になりすまし、2人以上で共同して詐欺行為を行った疑いがある。同時に、警察は現金444万4000バーツ、銀行通帳17冊、ATMカード16枚、クレジットカードなども押収した。捜査官らはまた、ラマ9世通りのアソーク地区にある高級マンションで、以前逮捕された犯罪者の金銭に関する手がかりにつながる証拠を発見した。容疑者は1500万バーツの資金を引き出し、今年これまでに87万バーツ以上を流通させている。

最後に警察は、両事件は国際組織犯罪とマネーロンダリングに関係していると述べた。これを踏まえ、国家安全保障会議は犯罪に関連するすべての財産を凍結し、手続きに従って財産が被害者に返還されるよう、被害者に財産権保護登録簿を国家安全保障会議に提出するよう要求する。