タイ警察は麻薬密売や外国人労働者の密輸に関わる重大な国際犯罪を摘発することに成功した。

タイメディアの報道によると、タイ入国管理局は8月24日、ドイツのバイクギャングによる暴行事件、インドネシアの麻薬密売事件、不法外国人労働者輸送事件の3件の大規模な国際刑事事件を解決したと発表した。

最初の事件は、デニス（50歳）というドイツ人男性が人を殴打し、重傷を負わせた事件だ。デニスはヘルズ・エンジェルス・モーターサイクル・ギャングのメンバーであることが分かっている。彼は2024年7月12日に臨時ビザ（NON-90）でタイに入国し、それ以来チェンライ県に潜伏している。彼と他の2人の共犯者はドイツのキール市で犯罪を犯した。彼らは恋人を囮にしてプールの近くで人々を射殺し、負傷させた。被害者の1人は左足に重傷を負った。その後、彼はドイツ当局に指名手配された。

2件目の事件は、麻薬密売の疑いのあるインドネシア国籍の3人に関するものだった。スティーブン（28）、ワユット（30）、パスカル（26）はインドネシアの大規模な麻薬密売組織のメンバーであり、全員がインドネシア政府に指名手配されている逃亡者だ。 ３人は観光ビザでタイに入国し、麻薬密売活動に従事していた。警察はバンコクのアパートでワユト氏とパスカル氏を逮捕した。一方、スティーブン氏はタイを出国しようとしていたところを入国管理局に発見され、さらなる手続きのため入国管理局の調査チームに引き渡された。

3番目の事件は、カンボジア人不法労働者14人の集団が関与した事件だった。ギャング団のリーダーはケオという名前だと判明している。彼女はインターネットに広告を掲載し、カンボジア人労働者を合法的にタイ国境まで輸送できると主張していた。捜査の結果、ケーウとその一味はバンでカンボジア人労働者を違法にタイに輸送し、国境を越えて労働者一人当たり3,500バーツを請求していたことが判明した。バンの運転手は一味のタイ人3人で、労働者一人当たり1,000バーツを受け取っていた。現在、ケーオ容疑者とタイ人容疑者4人は「外国人の不法入国幇助」の罪で起訴されており、他のカンボジア人労働者9人は「不法入国」の罪で起訴され、さらなる捜査のためバンコク入国管理局の捜査チームに移送されている。

タイ警察は、上記の事件で逮捕された容疑者らについて、入国方法、犯罪組織の設立や内部管理モデル、関係者の可能性など、詳細な捜査を行うと述べた。また、関係各国と協力して事件の捜査にあたる。

（翻訳：Lu Xiaohui、4.0翻訳ワークショップ、校正：wan）